には時々、自分を含めたすべてを、めちゃめちゃにしたくなる時がある。手に持った卵を、上手く技巧を凝らして床に落とすみたいな感じ。しかも、まるでそれが過失、それも避けられない事態に見せかけて、ポトリと落とす。

落とした後は、床が汚れたり、その卵が結局はゴミ箱にいったり、それだけのことをちゃんとわかっているのにね。

自分でも救い難いと思う。破滅型なんだよな。

ほんの少しの差なんだと思う。

手の平を返すか、踏みとどまるか。たったそれだけの違いで、未来は大きく変わっちまうんだ。

ただ、変わちまった未来というか、決定づけられた未来というか、そこにはそれなりの闇もあれば、それなりの明るい平和な日々もあるんだよな。

その瞬きみたいなキラメキがあるだけで、少なくとも今とは違う未来は知らないというだけで、希望があるような気になっちまう。

全く救い難い。全く傍迷惑。全く度し難い性格。

だから、俺には誰も関わらない方がイイ、なんて寂しがり屋を隠してみたりして。

 

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