のノリは、重い。

それは俺がギターをガシッと掻き下ろす時に、カッチリしたベースと微妙にずれるとか、そういうことだけではなくて。もちろん、そっちも重い。でもそれだけじゃぁない。

他人にもそう言われる。

あんたがドラム叩くと壁の向こうからでも解る、ベタベタしてんのよね、なんてちょっと胸の大きなキーボーディストに言われたとか、そういうことだけでもなくて。そっちも間違いじゃぁないけど、それだけじゃない。

なんというか、人当たりっていうヤツか、人生の転がり方とか、不器用さ加減というか。

俺の敬愛するローリング・ストーンズは、まさしく転がる石のように、人生の切っ先をとがらせるだけとがらして突っ走っているけど、俺のは、どっちかっていうと、転がり落ちる石のようなんだよな。

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